ファミリーレストランでは、いろいろな層の人達がお客様で、ファストフード店よりも長居するし、なかなか全席禁煙は難しそうだと思っていました。ところが、サイゼリヤは、すべての店舗で原則、全席禁煙とするのだそう。
さすがサイゼリヤですね。安くて美味しくて、その上全席禁煙にするなんて、時代の先端を行っています。サイゼリヤで働く人や他のお客さまの健康上の配慮だけでなく、売上までも上がるって本当なの?
いつから全席禁煙?
- サイゼリヤは2019年の9月を目標に、原則すべての店舗で全席を禁煙とする方針。
- 現在の店舗では喫煙席は順次廃止。
- 新しい店舗では原則的に喫煙席を設けない。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、国の方で、大手の外食チェーンでは、原則、建物内を禁煙とする案を検討しています。
そこでサイゼリヤは改装の費用や時間を考慮して、規制を先取りした対応をしたものとみられます。先手必勝?!良いことは、早めに手を打とうという心がけ、きっと報われますよね。
ファストフードで、全席禁煙にしているところは?
- マクドナルドがすでに禁煙を実施
- ケンタッキーフライドチキンもすべての店舗での禁煙を決定
大手のマクドナルドがやはり一番最初に全席を禁煙にしたのですね。
ファミレスの売上が上がる?
現在では、タバコを吸っていない人のほうが圧倒的に多いですから、全席禁煙には賛成の方が多いでしょう。だけど、食後に一服するのが楽しみという方もいらっしゃると思うので、がっかりしている人たちも中にはいらっしゃるのよね。
タバコの煙はタバコを吸っている本人だけでなくて、受動喫煙しているまわり人達の健康も脅かしています。周りに人がいる時にタバコを吸ったら他人の健康を損ねているんですね。そんな申し訳ないことはできませんよ。
一部を喫煙席にして、禁煙席と分けても、煙は移動して空気に充満しますから、広い部屋ではあまり意味がないですものね。
タバコを吸わない人達が全席禁煙のお店を選択したら、タバコを吸う少数派は来店しなくなっても、差し引き、タバコを吸わないお客さまの数が増えるでしょう。それで、売上があがるのですね。
オリンピックまでに全席禁煙にしたいという期限のある目標なので、今が実行するチャンスですね。なかなかこれほどの大きなきっかけはありませんから。
実際の検証
- 産業医科大学のチームが禁煙に関する研究結果を発表。
- 全席禁煙のファミレスは改装前と比べて、1年目に2%、2年目に3.4%売上が増加。
- 分煙の店舗の売り上げは1、2年目ともにほとんど変わらなかった。
このような結果になったそうですよ。お料理やスタッフではなくて、全席禁煙か、分煙かで売上が変わるというのも面白い結果ですね。環境って大切で、お客さまの気持ちになったらわかりますね。
デニーズも実施
セブン&アイ・フードシステムズも約380あるすべてのデニーズを原則禁煙にするそう。壁紙を取り換えたり、喫煙ルームを置いたりする設備改修に順次着手するとのこと。
喫煙ルームをつくることで、禁煙室は全席禁煙にするのですね。この方がコストはかかると思いますが、喫煙者も顧客に取り込めますね。
ただ、働く人の健康はどうなるのかしら?喫煙室へお料理を運ぶのを嫌がるスタッフも出てきそう・・・または、スタッフが募集をしても集まりにくいということもあるかもしれませんね。
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